乾いた砂にまいた水のごとく、一気に吸い込まれていきます。
「・・・・熱いなぁ。どしてこない熱いんだろか。」
(2名はジュースを飲んでいるが、沈黙。そして)
「うん、熱いな。まあ、沖縄やけんな。」
返す言葉もなく、またしばし沈黙。
ふと、土産物屋の出入り口近くの棚を見ると、見たことのないキ
ャラクターグッズがおいてある。琉球カトちゃん(言わずもがな、
一世を風靡したザ・ドリフターズのメンバー)、琉球リカちゃん等
があり、今、NHKの朝の連ドラ「ちゅらさん」にでてきた「ゴー
やーマン」によく似たもの(実際には別の商標名だったと思います
が)も陳列されていました。
ここで思ったのが、本土ではそれぞれ独立したキャラクターが、
ほとんどすべて、琉装だったり、その商標が、「沖縄〜」「琉球〜」
となっていたことでした。この理由も後々わかることになるのです
が、ちょっと当惑した部分でした。
一息ついてから、Tさんに案内されるがままに、通路を歩いて
いきました。
「少し歩くとね、太平洋戦争中に使った魚雷がおいてあるんです
よ。そこまで行きましょうね。そこから少し歩くと、今度クリン
トンさん(言わずとしれたアメリカ大統領)が来る予定になって
いる平和の礎がありますよ。」
ふんふんと納得しながら細い路地を通っていくと、円形のホール
のようなところに出てきました。
![](ishiji01.gif) ![](ishiji02.gif)
しかし熱い。とにかく熱い。熱いだけではありません。強烈な熱
光線の輻射があります。おまけに、クリントンさんの演説のリハー
サルの関係で、地球・日本・沖縄ををイメージした円形のオブジェ
からは炎が出ている。その炎が熱くてなかなか近寄れない。
そこにいたのは10分くらいかな。いやぁ、出るわ出るわ。汗が
とめどなく。空気が澄んでいる上に、低緯度、琉球石灰岩で出来た
石畳からの強烈な照り返しで、気分は、フライパンの上の卵だな。
とりあえず写真だけ撮って、そこからはそそくさと退散しました。
中央の通りをまっすぐ抜けると、戦没者の氏名を刻んだ石碑群が
並んでいました。膨大な数です。そのすべてにびっしりと名が刻ん
でありました。皆、無言のままでした。
「それじゃ、次のところへ行きましょうね。次は、ひめゆりの塔で
すね。ここも是非見てもらいたいところです。」
Tさんに案内されるまま、次の目的地へ向かいました。
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