しばらく歩いていると、ドンドコドンドコと、太鼓が聞こえてきました。
威勢のいいかけ声とともに太鼓を打ちならしています。
そう、エイサーです。
でも、もう佳境に入っているようで、終わりのようでした。急いで、エイサーの会場へ
行こうとしましたが、柵越しに、「ありがとうございました。」と、演舞団のひとが挨拶
をしている・・・。残念。でもまてよ、「にふぇーでーびる。」とは言っていないあ。
おしいなあ、もう少し早く回っていたら見えたのに、と思いましたが、Tさんの、
「たくさん見るよりも、一カ所をじっくり探求する方がいい」という言葉を思い出し、一頻り
反省です。
その後、黒糖の歴史のコーナー、ガラス工房等を見学しました。黒糖の見本もありましたが、
和三盆との比較がされており、思わぬところでおらが村である徳島県産品の名をみてニヤリ。
黒糖の試食も出来たのです。おいしいねぇ〜。黒糖。でも、値札を見て・・・・。
買うのは今度にしよう(^^; 数字が一桁大きい・・・。
他へ行って、早速お土産漁りです。
ガラス工房で、一目見て気に入ったのがあったので、琉球ガラスの置物(というか灰皿なん
ですが)を買いました。
しかしまあ、なんというか、建物の外と中とでものすごく温度が違うんですよ。玉泉洞から
ハブ資料館、植物園からつづく通路を抜けて、ガラス工芸の土産物屋と黒糖製造実演販売等々。
出たり入ったりの連続で、その度に大汗をかいて、再び建物にはいると、25℃くらいです
から、急激に汗が引いて、ものすごく寒くなってしまうんです。けっこうのども渇いたりして。
途中、マンゴージュースを飲みましたが、トロピカル系の飲み物って、見た目ほど濃い味で
はないんですね。
いや、見た目がねぇ、濃い山吹色だったんですよ。マンゴージュースの色が。それで、どう
も地元徳島の感覚では、「これ飲むと、よけいにのどが渇くんじゃないか。」等と考えたりし
たんですが、邪推でしたね。意に反してさっぱりしていました。
ふと時計を見ると、12時30分を過ぎていました。
「もうぼちぼち駐車場にもどるで?」
「ほうやな。Tさん、だいぶまたしとうしなぁ。」
「まあ、あの人らは商売やけん、ほない気にしとれへんだろけど、まあ、昼飯の段取りが
あるけん、いぬで。」
駐車場に戻ると、いち早く、我々の姿を見つけたTさんが、車を回してくれました。
「どうですか。よかったですか。」
「ええ、よかったですよ。マンゴージュースも飲んだし。エイサーが、時間に間に合わな
くて見られなかったんだけど・・・。玉泉洞もすごいね。」
「そうですか。来て良かったですね。じゃあ、昼ご飯食べに行きましょうね。僕は、もう
先に食べちゃったから、さっき言っていた、景色のいいレストランに行きましょうね。」
私たちは、玉泉洞王国村から、さらに南へと向かったのでした。
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