入り口付近に来たぁ、Ｔさんがちゃう方向に向かいよる。どしたんかいな思てつ
いていったぁ、階段になんやおっきょい焼き物があります。ほう、巨大なシーサー
やったんよ。
「これ、なんだかわかりますか。」
「ああ、シーサーですね。国際通りにもありましたね。」
「はい、よく知ってますね。これもシーサーです。まぁ、一口に言ってもいろ
んな種類がありましてね。また、民家の屋根とかに乗ってますのでまた後で説
明しましょうね。」
入り口にシーサーがあったんで、ほこで写真をパチリ。ホンマ観光客やな、わいや。
入ってついていったら、なんやら古ぼけた建物が見えてきたんよ。ハブ資料館で
すわ。建物の中に入って窓口へ行ったら窓口のおばはんが
「大人○○円になります。」
って言いました。
いや、実はこのときまで、Ｔさんが「○○円でます。」と言よる、”でます”の
意味がよくわかってなかったんでした。なんとはなしに、必要経費のことだろうな
あ、とは思いよったんやけど、このとき、料金の請求を受け、その数字が、Ｔさん
の言よる、”でます”といいよった数字と同なしやったんで理解できたんよな。
なんやらわかったようなわからんような感じで建物の中に入っていくと、ハブに
ついての説明が書かれたパネルがあります。こんときまで知らんかったことやけど
蛇って、さどこい思いよったんが、ほれが間違いっちゅうことににいまさらながら
に気ぃついたんですわ。
いわゆる毒蛇ってゆうやつは、その「毒」という強い武器を持っとるがために敏
捷性に劣るそうで、仮にまむしやコブラのたぐいは、発見しても、ことさらに刺激
せんかったら襲いかかってくるこたないし、仮に攻撃してきても、体長の半分程度
しか攻撃範囲がないんやそうです。ただし、熱に対して反応するけん、不用意に近
づくのは危険っちゅうことです。
ところが、ハブは、「目にも留まらぬ速さ」ってゆうことを掲示板に強調して書
いたぁります。
ほんなこんなで、ハブの資料館を出たらイベント広場がありました。っちゅうか、
イベント広場を抜けんと外へ出れん構造になっとんですが、なんでも蛇とマングー
スのショーがあるんやって・・・。
まあ、せっかく来たけん見ていくでっちゅうことになったんやけど、動物愛護団
体の圧力が強ぉて、また、条例が変更になったやらで昨年から「決闘」はなくなっ
たそうで・・・。
まあ、以前に見たことのある者の話では、蛇とマングースをこづいてけんかさせ
るらしいんやけど、なんやらかわいそうやったとのことでした。また、担当さんの
説明でも、滅多に見ないコブラだから、あるいはマングースやけんお互いに敵対し
て攻撃するらしいんやけんど、なんべんも顔をつきあわせよったら、だんだんと相
手を覚えるよーんなって、自然とけんかせんようになるんやそうです。
まあこれに関しては、動物に限らず、人間も同じことがいえそうじゃなあ。
「じゃ、私がはいれるのはここまでなんで、後はみなさんで楽しんでくだ
さい。
パイナップルとか、よおく見ておいてください。あと、エイサーとかも
やってるはずですから。時間もちょうどいいんじゃないかな。私はさっき
の駐車場でいますから。それと、食事の関係があるから、１２時３０分く
らいをめどに戻ってきてくださいね。」
マングースの会場を抜けたぁ、そこは玉泉洞の入り口やったんです。
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