天空からの放射をまともに受けつつ、三越にたどり着きました。
玄関のドアを開け、中にはいると、ここちよい冷気が私の横を吹き抜けていきます。
「あぁ〜。きもちいー。生き返った〜。」
いやあ、ほんとに生き返りました。深く深呼吸をして、そそくさとエスカレーター
に向かいます。
そして、店内をきょろきょろしながら(はい、私はおのぼりさん)7階に上がりま
す。で上がったのはいいが、だれもいない。おかしいなぁ〜。周りを見渡してもどこ
にもいない。で、子供の遊び場らしきものも見あたらない。
「あれぇ、おっかしいなぁ。確か7階っていよったんに、聞きまちごうたか・・・。」
仕方なく、またエスカレーターを降りていきます。
結局1階まで降りましたが誰もいません。
ここで便利な携帯電話。むふふ〜。
「はいはい。○○です。」
「ああ、しんちゃんやけんど、どこにおるん。7階まで行ったけどおれへんでぇ。子供
の遊び場ってどこなんえ。」
「えー、わからんてで。しゃあないなあ。でおまんはどこにおるんで。」
「あぁ、一階よ。」
「ほなまた上がってきてだ。わかりやすぃとこぃ出とっけん。」
「エスカレーターんとこでおってくれるで。」
「ほな、でとくわ。」
上がっていくと、ああ、いました。案の定、顔が真っ赤です。ひどく日に焼けています。
案内されていくと、なにやらスロープを抜けて、ずいぶん見通しの悪いところにドアがあり、
そこをあけると、なんだ、こんなところに子供の遊び場が・・・。
同僚数名がいすに腰掛けていますが、目でこちらを見て挨拶するだけで体を動かそうとし
ません。皆一様に顔が焼けています。もちろんもうぐにゃぐにゃにひんけてしまってます。
その中の一人が私に向かって、
「あれ、あんまり焼けてないなぁ。どこにおったんえ。」
これに対して私の返答は、
「いやいや、アーケードや本屋でおったけんな。」
私は、市場通りを歩いて、自分が体験したことを簡単に説明しました。が、どうもみんなあ
まり反応がありません。そう思っているうち、一人が、
「いや、あんまり熱いけん、外歩けんよぉんなって
な。みな、熱中症になりかけよ。ちょっと休んでい
けへんで。」
「ああほうで。ほりゃかんまんけど、すぐかえるっ
ていよったんちゃうん。」
「まあ、ほないあわてることないでぇ。」
「まあほれもほうじゃな。」
とりあえず、また自販機へ。スポーツドリンクに手がのびます。一気に飲み干すと、メンバー
の一人がにやにや。
「はは、どこはいっていっきょるやわからんだろ。」
「ほーやな。マジであついな沖縄って。もー1本飲んだろや。」
結局、この日何本ジュースの類を飲んだのだろう。
もう6本目ぐらいにはなるなあ。
白いいすに腰掛け、体を休めます。そして、さっき読んでいた本の言葉を心の中で復唱してい
ました。
実は、このとき試してみたいことが頭の中にわき上がっていたのでした。
うちなーんちゅのタクシー運転手に、方言で話しかけたらどうなんだろうか。標準語で話すよ
りは、かなり有用ではないんだろうか。そんなことを考えていると、テーブルの上に置いてあっ
た本に、同僚が手を伸ばして読んでいます。でも、10秒もたたないうちに
「おまえ、めんどい本読んみょるなあ〜。書いとぅことがいっちょもわからんぞ。」
と、捨てぜりふを吐いて、またテーブルに置いていました。まあ、しかたないよね。????あれ、
なんかにーぶいやしが・・・。zzz。ぐぅ〜。
|