旅の話その13





    本を読んでいったぁ、なるほどなるほどいろいろと書いたぁります。

    「ちゃっさが」からはじまって、挨拶の言葉、あんまり使うたらいかん言葉、是非とも
   使いたい言葉とか、もりだくさんです。

    まあ、内容はやめときますわな。著作権にもからみますし・・・。

    とにかく、読み進んだぁ、自分の知らん世界がほこにはありました。

     「ふーん、ほうなんえ。ほーう、なるほどな。」

    ほこに記載されとぅ言葉は、わいが知っとう東京方言、関西弁、土佐弁、阿波弁やとは
   異質のもんでした。しかも、方言の中に、明確な丁寧語、敬語がある。これは、はっきり
   言うて驚きやし、難解でした。ほんで、書いたぁる文字を頭ん中で繰り返し繰り返し復唱
   します。

    とりあえずわいが覚えた言葉は、タクシーに乗ったとき使うだろう、

     「とぅめれー」   (止まって)
     「ぐぶりさびら」  (失礼します)
     「にふぇーでーびる」(ありがとう)
     「はいさい」    (よぅ! 軽い意味のこんにちは、かな)

   でした。

    一見、まるで外国語のように聞こえたうちなーぐちも、よおに聞いたぁ、やっぱり日本
   語なんやね。
   (当たり前やけど)
    ほんなことを考えながら、本を読んみょんですが・・・。

    だぁーー。あちさん! なんでこんなあちーやしが、身体がもたんやっさー。 
    また三越んかいちょーいしがいいかねー?
    クーラーあたりてー!

   やて考えよったら、やっぱりおんなじでした。みなが考えようことも。
    携帯電話が鳴って、電話に出たぁ、さっき別れたわいの同僚です。

     「もしもし、しんちゃんかぇ。わいやけんど。」    ←この会話のやりとりはコテコテの阿波弁
     「なんなぁ、おまはんかいな。えー、どしたんで。」   これが100%理解できたら、あなたは
     「みななぁ、三越の7階に来とんよ。もーそろそろ    完璧な阿波人です。
     いねへんで?」
     「ぇえ? 6時っちょったんちゃうんえ?」
     「んん、確かにゆうたけんど、もぉたいがいのもん
     みてしもたしな、ほれにごっついあついし・・・。あ
     っつぅないで?」
     「んー、ホンマあっついなぁ。どしたんぇこのあつ
     いん。これが沖縄の熱さっちゅうやっちゃなぁ。」 
     「ほな、三越で待っとぅけんな。」
     「へいへい。わかった。ほなすぐぃほっち行くわ。三
     越の7階のどこえ。」
     「あんなー、子供ん遊び場みたぁなとこがあるけん、
     来たぁすぐわかルわ。」
     「えー、ほんなんあったで。」
     「あるでぇだ。来たぁわかるって。ほんで何分くらい
     でこれるで?」
     「ほうやなぁ。15分くらいみといてくれるで。」
     「15分もかかるで。 どこにおるんえ。」
     「(沖縄)県庁んとこんおるんよ。」
     「って言いわれてもわからん。どこ。」
     「三越からまーっすぐ歩いて来たぁ、スクランブルの
     交差点があるでぇ。近くにでっかいシーサーのあると
     こよ。ほこの公園みたーなとこおるんじゃ。日陰やの
     にあつうていけんわ。」
     「ははは。ほーでぇ。まぁあついんはどこもいっしょ
     じゃって。はよきぃよ。みな待っとぅけんな。」

    ほんなことで、三越に戻ることにしたんやけど、ほんま
    に暑いね。沖縄の夏。

    三越にもんたら、ほこには、あんまりあついけん、ひんけて    ← わかりにくいと思うので、例えば
   しもうとる(徳島では野菜等の水分が抜けて半乾き状態を        水分が抜けてしわができた、ふにゃ
   「ひんける」と言います)同僚がおりました。             ふにゃの練馬大根。あの状態です。
                                     ひなびた   しなびた  
   
 

(続く)



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最終更新日 2000.09.13