旅の話その10





    さらに商店街ん奥ぃ進んでいったわけやけんど、ちょっと歩いたぁ広い通りに
   出てきました。国際通りと平行に走ぃよるる通りに出たみたいです。ほっから向
   こうは、雑多なビル街が林立して、商店はなく、観光客には無縁の世界のように
   見えたんよな。

    私は、とりあえず発見した3つの答えを考察するべく、市場通りを引き返すこ
   とにしました。

    さきほど出会った人々の姿をもういっぺん見るために。

    さっきのおばあ2名、もうそこにはいませんでした。
    通路が狭かったのは何の店だったっけ。乾物屋だったかな。おばちゃんは商い
   で忙しそう。

    ふと上を見ると、「サミットを成功させよう」といった内容の横断幕。

     魚屋のおばちゃんも、元気に売り込んでる。

    でも、言葉は標準語。改めてよく聞くと、やっぱりほれなりのイントネーショ
   ンの違いがあります。しかし、その言葉はまやかしにしか聞こえへん。本物じゃ
   ない。

    疑問点はそこなのです。日本のあちこちを旅をすると、行った先々では、ご当
   地の言葉が聞けるのです。
    しかし、ここ沖縄ではその言葉が感じられない。

    ある種の寂しさを感じながら、国際通りに戻ってきました。
    そして、県庁の方へ向かって再び歩き出したのですが、頭の中は、沖縄を知る
   手段のことばかりです。

    キーワードは「言葉、方言」

    標準語で話しかけると警戒される。では、方言で話しかけたらどんなんか。が、
   東北地方と同じで、その方言の理解は、困難を極めるのは必死。そうだ、文献は
   ないのか。方言について書かれている本が手に入れば、多少なりとも何かがつか
   めるに違いない。

   「図書館? いや、こんな商店街にそんなものはない。本屋? そうだ。本屋だ。
   本屋へ行って書籍を探そう。本屋、本屋っと・・・。ああ、あったあった。ちょっ
   と寄ってみようか。」

    わいは街角で見つけた本屋さんに吸い込まれるように入っていったのです。

   

(続く)



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最終更新日 2000.08.26