はいさい。
暑い沖縄で、いきなり冷や汗をかいてしまいました。
いや〜。びっくりしたなあ。さすが商売人だなあ。言葉の切り替えがうまい
なあ、と一人感心しながら足を進めていったのです。(けど、どうして客まで
標準語になったんだろう。まっ、いーさぁ。てーげーてーげー)
まさしく市場の名にふさわしく、水産関係の店が続きます。商品を所狭しと
陳列して、ちょっと通路が狭いんだなあ。
と、前方から何やら言い争う声が・・・。
足を止め、じっと様子を窺う。
ふんふん、どうも商品の納入のことで、店員同士(おばさんとにーにー)で
言い合いになっているようだ。まあ、いつもの風景だろうなあ、と思いつつ通
り過ぎようと思ったんですが、でっかい荷物を通路の真ん中にでーんと置いて
るもんだから、通れない!
まいったなあ。でも、急ぐ旅でもあるまいし、少し様子を見てみようか。(^^)
ウッシッシ。
私は、言い争う店員の会話に聞き入っていたのです。
おや、向かいの店から別のにーにーが出てきた。おっ、こちらをちらっと見
たな。ほほう、3人で何か言っている。
けど通路は相変わらず通れないな。(私は少し歩いて荷物の前で足を止める。
しかし、集中しているのは当然3人の会話。)
でも。。。
なぜか標準語っぽいんですよ。うちなーぐちみたいだけど特有の言い回しも
なく、何の変哲もない普通の会話です。
「なんか変わったことを言わないかな〜。」
と思って、その3人の方をちらっと見ていたのですが・・・。
突然にーにーが、私を一瞥するやいなや、「パンパン」と柏手を打ったので
す。
すると、言い合いをしていた二人が会話をやめ、通路にいた一人は荷物を持
ってそそくさと店の中に消えていく。おっ、にーにーがおばちゃんになんか言
ったぞ。いったい何を言ったんだろう。 よく聞き取れなかった。
すると、
「はいいらっしゃい。安くしとくよ。」
と、突然おばちゃんの売り文句。
えっ! さっきまで言い合いをしていたのに・・・。
だれに売り込んでいるんだ・・・。(周りを見渡す)
げーっ、私しかいないじゃないか!
(こりゃ絶対おかしいよ。)
もう私の顔からは、愛想笑いなど消えていました。どうも沖縄独特の生活習
慣、しきたりというものがあるようです。
きつねにつままれたような面持ちでさらに足を進めたのですが、その先で、
決定的なものを見聞きしてしまうのです。
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