はいさい。旅ぬお話ぬ続きぐぁさびら。
「あいっ、くりがすーきすばやっさー・・・」
(ほう、これがそーきそばかぁ~)
話はかねがね聞いとったんやけど、まず、そーきそばを見てのわいの第一
印象は、噂通り、そばっちゅうよりも、うどんっちゅう感じでした。
スープは、いわゆる中華そば(あれぇ、沖縄に中華そばの店ってあったかいな?)
等に代表される白湯や味噌しょうゆではなしに、カッツォだしでした。(スープ
一口飲んでわかりましたわ。)
そーきは、豚のスペアリブなんやね。箸でつまむとぷにぷにしてごっつい
やりこい。かんなり炊き込んだぁるようで、骨離れがええ。ほんで一口がぶっ。
「あいっ! いっぺーまーさん。」 うちなーぐち
「うぉ! ごっついうまいでぇ。」 阿波弁
「わぁ! とてもおいしいですね。」 標準語
甘過ぎんと辛すぎんと、なんちゅうたらええんか。こくがあって、とゆう
て口には残らん・・・なるほど~、こういうんを「味くーたー」っちゅうん
やな。
で、スープなんやけど、最初は、なんや味ないなあ、やて思いもって食べ
よったら、残り少なあんなったら、なんやスープが濁ってきて、ええ味んな
っとる。
えぇ、なんで?
麺は、うどんみたいやね。けど、うどんではないなあ。讃岐うどんは物心
ついたとっから食べよるけんわかるんやけんど、何やちゃいます。こんとき
ははっきりとはわからんかったんやけんど、麺になんやら色が付いとんには
すぐぅ気ぃつきました。
で、なんやかんやいいもってスープも全部飲んでしもうたんやけど、なん
ぼ考えてもこの料理を的確に言い表す言葉が浮かべへん。で、形容するに、
讃岐うどんときしめん足して2で割ったもんに豚のスペアリブを乗せたもん
う~ん、なんかしっくりけえへんなあ。
そもそも本土の感覚で解釈しようとするけんあかんのよな。これが、沖縄
の郷土料理の「そーきそば」なんやね。
失礼しました。みなはん。
さて、そーきそばをおいしくいただいて、お勘定んなるんやけど、ついつ
いいつもの感覚でやってしもうてね・・・
わい 「そろそろ行くで。」
2名 「そうやな。」
3名は席立って、レジん方ぇ・・・
A氏 「すんまへ~ん、おあいそ~。」
(方言が通じにくいとこでぶちかます関西弁での攻撃!
横で聞っきょる分にはおもろいんやけど、場所とタイミング間違えたぁめ
ちゃくちゃ嫌われるんよな。
板東英二(数少ない徳島出身のタレントです)や笑福亭鶴瓶、明石家さん
ま(いわずもがなの大阪人)等を見よったらわかりますけんど、関西人のわ
っるい癖ですわ。またほのあつかましいんが逆に売りなんやけどね(^^; )
おばちゃんは無反応(ほんなん当たり前でぇな、ここは沖縄やのに阿波弁
や通じるはずがない)
わい (あわてて標準語で言い直す)
「すみません、お勘定、お願いします。」
おばはん (わいが標準語で言い直したぁなんでやしらんけどよけぇに
怪訝な表情んなって、無言でじーっとわいの顔を見よる -
わいはあれぇ思たけど、ほの理由は後で知ることんなる)
「○○円です・・・。」
代金を払うて、おばちゃんに道を尋ねる。
A氏 「あの~、首里城に行くんわ、どないいったらええんです
か。」
おばはん 「え?・・・。首里・・・(どうも後の言葉が理解できと
れへん様子)。首里がどうしたの?」
わい 「観光で来たんですが、首里城はここからどう行けばいい
ですか。」
A氏 「こっから遠いですか。」
おばはん 「観光で来た? 来たの?(後ろからねーねーが何やぼそ
ぼそ話しかけよる - 本土からどーのこーの、行くと来
るが逆やて言よったような・・)あーそうだった。そう、
来たのかー。」
(わいはこんとき??? - 琉球語関連のホームページ
を見た人はわかりますよね。わいも最初はニュアンスがつ
かめへなんだんです)
ああ。首里に来るの。遠いよ。来るならタクシーだね。
外は熱いよ。熱中症になるよ。えーと、ほら、あれだよ、
・・サミットで首里はけーさついっぱいだし。」
わい 「そうですか。歩いてどのくらいですか。」
おばはん 「えっ、歩くの? 熱いからやめた方がいいねぇ。ん~・
・・。」
後ろぃ振り返って店員のねーねーと会話。おおっ。うちなーぐちで話しよる、
けど何言よんやらよおに聞き取れへん。くやしいなぁ。
おばはん 「だー、くまから首里ぐぁちゅーにしが、何分かかるんやー?」
ねーねー 「あっちゅーみ?」
おばはん 「だー。あっちゅーみ。」
ねーねー 「う~、40分どぅかかるさー。」 て言よったように思う
おばはん わいやん方向いて
「1時間ぐらい見ておいた方がいいね。」
(地理不案内なわいややまとんちゅぅ見て、ちょっと余分に時
間言うたようじゃ)
3名 「どうもありがとう。」
わい (断片的やけんど、おばちゃんとねーねーの会話の内容が理解で
きたけんにやにやしもって店外に出る)
A氏 「おい。どしたんな。にやにやして。」
わい 「いや~。さっきおばちゃんが時間鯖読んで余分に言うたんわか
ったで。奥の店員のねえちゃんは40分ぐらいっていよったんで
よ。(笑)」
2名 「ようほんなんわかるなあ・・」
わい 「ほな、首里城に行くで。タクシーさがそ。」
2名 「ほうやな。」(そうだな。)
おばちゃんの心遣いというもんやろか。どっから見たっておのぼりさんの見知
らんわいやに、熱中症の心配までしてもろうてまたまたうれしぃんなりました。
さあ、腹ごしらえも終わって、そろそろ首里じゃ~。
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