はいさい、ちゅーがなびら。
前回やあまい〜、というかむる旅のお話ぐぁーやしゆぶさらんたるくとぅ、ぽち
ぽちさびら。
仕事の関係でうちなーに来ていたわけですが、仕事ばっかりやっていたわけでは
ありません。少ないながら貴重なお休みもありました。(^^)
あいっ! 休みの日は何をしたかって? なかなかいい質問をしますねぇ。
宿舎にはクーラーがあるといっても、どっち向いても同業者がいっぱいしてるし、
あんなむちゃむちゃする宿舎はわじわじするから正直言ってあまり住みたくないわ
けで・・・となると観光しかありませんよね?!
でも、うちなーには本土のように電車が走っているわけでもないし、具志川市あ
たりの公共機関(バス等)なんかわからないし、こうなるとやっぱりてっとり早い
タクシーです。
そのタクシーですけど、どういうわけかタクシーが朝の9時頃には30台ぐらい
宿舎の前にずらーと並んでいて、実に異様な光景なんですよね・・・うん・・・だ
からよー。(^^;
一瞬その数に圧倒されましたけど、まあとりあえず順番だから、と思って、私以
下3名は先頭のタクシーに乗り込んだわけです。
このタクシーの運転手さんが、後々大変お世話になる、那覇市内に住んでいるT
さんでした。
このTさん、何だか妙に腰が低くて、最初は逆にこちらの方が警戒していたよ
うなところがありましたけど、話をしているうち、心の優しい人だということがわ
かったんです。
この日は国際通りへ行ってみようということだったんですけど車の中はにぎやか
でしたよ。だってTさんがよくしゃべるんです。
もちろん話と言ってもメインは観光のことですけど・・・
「どこ行きますか? あー、国際通り? うん、上等上等。いいですよ。あそこ
は。通りは短いけど。いろんなお店があって、ほんと上等ですヨ。他は行かない
の? 首里(”すり”と発音していた)とかもいいですよ。よかったらそっち行
きましょうね。え? 迷ってる? じゃあしかたないよね。国際通り行きましょ
うね。あ、そうそう。貸し切りで半日とか一日といった単位であちこち回ります
ヨ。沖縄ってホントいいとこですよ。もちろん私いっしょに回
りますヨ。予約取ってもらって、電話してくれたらすぐ来ますよ。(やにわに名
刺を取り出し)メーシ渡しときましょうね。ほら、電話番号書いてあるからどー
ぞ電話してください。
料金は〜、いつもは○○円だけど、せっかく沖縄のために行って・・・来てく
れてるんだから、少しくらいなら安めれますよ。それとパンフレットもあります
から、どーぞどーぞもらってください。」
( このときのT氏の語り口に強い衝撃を受けた。その内容はほぼ完全に記憶し
ている。よってできるだけ忠実に再現してみた。
この記述は沖縄生まれの人にすれば不愉快かもしれない − 沖縄を語るとき、
戦後生まれの私にとっては、学校では教えてくれなかったこと、つまり知らない
ことのほうが多すぎる − が、何とか大目に見て欲しい。
私も地方出身であるが故、標準語習得には時間を要したのだ。今でこそ方言が
認められるようになったが、私は標準語というものを学習したのは小学生の頃で
− 万博後海洋博ごろまで − 中学1年生の時、初めて行った東京で標準語が
うまくしゃべれず、おまけに阿波弁をハナで笑われ、いやな思いをしたことがあ
る。
沖縄流標準語 − いやこれこそ今風の沖縄方言と呼ぶべき − がT氏と
の会話の随所にあり、理解はできるものの、そのニュアンスの把握に時間を要し
た。
後にインターネットで琉球語関連ののホームページを見つけ、ニュアンスの違
いがよくわかったわけだが)
という感じでやたらうちなー周遊ツアーを勧めるんですよね。おまけに名刺をも
らい、いつでも電話してください、っとまで言われてしまいました。正直申し訳
なくて困りました。私たち会社はいつが休みになるなんてわからないし、なんだ
か気の毒で心中複雑でした。
とりあえず国際通りの三越の前で降ろしてもらって、だー、どこ行くさー?、
となったんですけど、お休みがあるなんて思っていなかったから、下調べなんか
していかなかったし、しばしの沈黙の後、とりあえず首里城に行ってみようとい
うことになったんです。
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