NEC PC−9821 Canbe2/T





 平成7年9月、清水の舞台から飛び降りたつもりで初めて買うたパソコンが、このオー
ルインワン機やったんです。
 昔はオーディオに凝っとったけん、大手電機製品メーカーの特徴、くせっちゅうもんは
わかっとるつもりやったんやけど、いかんせん、パソコンは未知の分野。この当時はよく
わかっとりませんでした。
 ほんなわいでも、NEC98シリーズとDOS/Vの違いぐらいはわかっとったんと、
まだまだ日本国内では98の方が有利とみましたんで、手っ取り早いところで、このキャ
ンビーをえらんだんですわ。

 とはいうもんの、最初は苦労しましたわ。DOSのことやて、いっちょも理解しとれへ
なんだけん、CONFIG.SYS、AUTOEXEC.BATやて恐れ多うて、記述の
変更ができるよーんなるまで3ヶ月くらいかかったなあ。おまけに、起動せんよんなった
ら(単純なFATのエラーだったんやけど)、システムが壊れたー思いこんで、ほの対処
の仕方がわからいで、購入一ヶ月で、都合10回以上、システムを再インストールしたり
しました。はい。

 ほんでも、なんとか扱えるようになったら、だんだんと動作が遅うに感じるようになる
んよね。まあ無理もないんやけど。ほなってDX2/66MHZやけんな。

 ほんなんしよるうちに、世間ではWINDOWS95が発売されて、秒進分歩!で、ハ
ード、ソフトが開発される時代に突入していきます。

 もうわかっとる通り、こんときは、DOS6.2/WIN3.1の時代ですから、メイ
ンメモリーに制約を受けて、何かと苦労しよったし、ハードディスクの容量も、420M
程度しかのうて、増えていく作業量、データの量に反比例して、空き容量はどんどん減っ
ていっきょります。使わんソフト、テンポラリファイルをこまめに削除したって、根本的
な解決にやなれへんし、後から出てくるけんど、V12のハードディスクを容量アップし
た時に、キャンビーのハードディスクも乗せ替えてしもうた。当初は850Mへの容量ア
ップにとどまったけんど、パケット通信等のデータのバックアップも関連してやな、1.
7G、4.3Gへと容量アップを続けたんでよ。

 このころに、平行して始めたパケット通信やけんど、パケット界には、どうも相容れん
連中が多うて、いやな思いをすることがちょいちょいあって、ほんな奴らにじゃまされん
と、独自に自分でもホストをやってみようと思うようになったんよ。ほなけんど、キャン
ピーは、当時始めたばっかりのインターネットマシンにつかいよったことと、ホストマシ
ンとして使うには、システムを独立させなあかんし、どうも中途半端やったんです。

 このころから、2台目のパソコン購入に食指が動き始めます。
 けど金やない・・・。どないしたらええんだろ。

(続く)


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最終更新日 2000.09.07