未来強調 強調 より強い強調
来い きぃー きぃよ きぃーだ きぃーっちぃょんでないで。
きぃーっていよんでないで。
行け いきー いきよ いきだ いきっちぃょんでないで。
いきっていよんでないで。
くれ かー かーよ かぁーだ かぁーっちぃょんでないで。
かぁーっていよんでないで。
寝よ ねー ねーよ ねぇーだ ねぇーっちぃょんでないで。
ねぇーっていよんでないで。
しろ しー しーよ しぃーだ しぃーっちぃょんでないで。
しぃーっていよんでないで。
はぁ、単純というか、デリカシーがないというか。でも、これが阿波弁です。
見ておわかりの通り、動詞のうちのいくつかは、その命令形が1音で終わってしまいます。
なお、この中の語句で、
きない いきない ねない しない
これらは未然形ではなくて、命令形なのです。音の脱落によって、このような表現となっています。
10代のぴちぴちギャルがこれを言うとかわいいものなんですが、50過ぎたおっさんに言われますと、
「おまえ、はりましたろか」というような気分になります。(^^;
そして、おばはんに言われた日にゃ、地獄で出会った閻魔大王の一言のように聞こえ、恐怖のあまり、
思わずその言葉に従ってしまいます。(^^;;
って、後の二つは冗談ですよ。
あと、「だ」が最後につく場合ですが、他の助詞が接続した場合と比較すると、表現の微妙な違い
があって、その命令形の強さの程度がすべて変わります。
「読みだ」を例にとると、
「読み」「読みよ」「読みな」「読みない」「読みだ」「読みなだ」「読めぇ」
さらに命令を強くする慣用句として、「っていよんでないで(と言っているではないか)」を接続
することによって、その言葉の強さのバリエーションがさらに広がります。
上の例では、左から右に向かって命令が強くなります。
ここで、「読みない」は、「読みなさい」の「さ」が脱落したもので、方言ではよく見ることが出
来る例です。阿波弁では特に顕著です。
「読みだ」「読みなだ」になりますと、命令の強さが増すことは勿論、相手に対する催促の意味も
加わります。また、このふたつは、徳島県内の地域によってその使用頻度にばらつきがあるかもしれ
ません。また、標準語に訳すと、「読めよ」「読めよって」という感じです。また、設問にある標準
語訳「早く行きなさいよ」を阿波弁に直すと、「はよ行きないよ」となります。
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