阿波弁が話されている地域(様々な学説から抜粋)





    つまらない表で申し訳ありません。日本語という言語を語るとき、必ず出てくる理論です。
    個人的には、おかしいな、と思う点もありますけど、巨細はやめておきましょう。
    ただ、いえることは、真の標準語は未だ存在しないことと、首都東京が遷都されると、現在
      標準とされている言葉が変化するかもしれないということです。

     

東条操の説(3大方言鼎立(ていりつ)説)

        
日本語
本州東部
北海道 北海道
東北 青森 岩手 秋田 宮城 福島
東海東山 新潟 長野 岐阜 愛知 静岡 山梨県国中 伊豆諸島
関東 東京 埼玉 千葉 神奈川 山梨県郡内
八丈島 八丈島
本州西部
北陸 佐渡 富山 石川 福井県嶺北
近畿 福井県嶺南 兵庫県南部 大阪 三重 和歌山 奈良 滋賀
雲伯 島根県出雲 島根県伯著西部 隠岐
中国 京都府丹後半島 兵庫県北部 岡山 広島 山口 鳥取 島根県石見
四国 徳島 香川 愛媛 高知
九州
肥筑 熊本 福岡 長崎 佐賀
薩隅 豊日 鹿児島 大分 宮崎





藤原与一の説(沖縄方言を分離する説)

        
日本語
非琉球方言全地域(本土)
東部
北海道 北海道
奥羽 青森 岩手 秋田 宮城 福島 新潟
中部関東
中部 富山 石川 長野 岐阜 愛知
伊豆諸島 神奈川県南部 三宅
関東 東京 埼玉 千葉 神奈川県北部
八丈島 八丈島
西部
関西
近畿 兵庫県南部 大阪 三重 和歌山 奈良 滋賀
中国 兵庫県北部 福井 岡山 広島 山口 鳥取
四国 徳島 香川 愛媛 高知
九州
肥筑 熊本 福岡西部 長崎 佐賀
薩隅 鹿児島
豊日 大分 宮崎
琉球
沖縄本島
沖縄本島北部 石川市以北
沖縄本島南部 那覇以南(首里)
奄美 奄美諸島
周辺離島 それぞれの島で固有の方言を持つ
先島諸島
八重山
宮古
与那国





金田一晴彦の説(同心円説)

                
内輪方言
標準甲種
土佐
香川県西部
香川県東部
能登南部
中輪方言
標準乙種
東日本中輪
西日本中輪
擬甲種
北陸
近畿周辺
熊野灘沿岸地域
東西宇和地方
外輪方言
東日本外輪(東北 北関東)
八丈島
奥大井 大井川辺
能登西外輪
出雲隠岐
九州中南部
                     (yusuke氏補足)
                       南島、外輪、中輪、内輪の純に日本語が進化してきており、日本の京であった近畿
                      地方が均一で(三重でも兵庫でも似ていて)新しいのに対して、外側ほど古い日本語
                      が残っており、かつ微小な孤立変化もしている。







                                                2001.6.9      Special thank to yusuke.




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最終更新日 2001.6.9