いやあ、まいったなあ・・・。





 あれは、徳島マラソンコンテストの最終日でした。このときは430MHZでエ
ントリー(といってもいつものことですが)していまして、徳島県美馬郡美馬町の
竜王山(1013b)で、最後の追い込みをかけていたんです。まあ、なんといっ
ても山の上ですから、よく聞こえるし、よく飛びます。
 このときはモービルホイップでの運用でした。
 
 午後8時50分頃でしょうか。岡山県笠岡市の局と交信した直後から、最初は弱
い混信がありました。RSは51〜41だったんで、まあいつものことだな、と思
って続けていたら、53になったんですよね。
 ちょっとくるしいし、妨害をかけてきたと判断しましたから、当然のことながら
QSYしたんです。
 ああ、いなくなったかな、と思っていたら、こんどは59です。これはたまった
ものではありません。といっても、山の上ではあいている周波数を探すのはたいへ
んですから、がまんしてつづけておりました。で、よくよく聞いているとこの無変
調、どうも3局いるようです。また、そのうち、妨害の中から聞こえてくる相手局
の交信事項を何度も何度も繰り返し聞いているうち、あることに気づいたんです。
 そう、DXをやっているときとおなじなのです。
   
 430FMで、徳島県名東郡佐那河内村 大河原高原から、2エリアの局と交信
しているときと何だかにているぞ・・・。

 こう思った瞬間、俄然パワーがでてきました。こちらで混信があることを相手に
伝えて、こちらがフルコピーできるまで送ってもらうのです。2回か3回送っても
らえば、もともとクリアーに聞こえている相手局の声ですから、DXよりはるかに
落ち着いて交信ができます。

 とはいうものの、無変調はその手を休めません。結局、無変調が疲れたのかどう
かは知りませんが、いつの間にか消えてしまった午後11時20分頃までの約2時
間半、大変なハンディとなってしまいました。

   2050−2200 14局
   2200−2320 10局

というお粗末な有様です。
 さいわいにも、ライバル局が仕事の関係でアクティビティーが下がっていたので
430シングル個人で1位をいただけました。でもね〜、無変調をやってるやつは
どういう気持ちでやってるんでしょうかね。
 当時、この状況を見かねたフレンド局が、無変調の位置を探ってくれましたが、
なんでも名西郡石井町界隈だとか・・・。アッテネーター付きのハンディ機のホイ
ップをはずしてもシグナルがふれていたそうですから、間違いはないでしょう。
その後聞こえてきた話では、YL局が一枚かんでるとか、某クラブメンバーが
どうのとかいう話が云々・・・。
 名前が挙がった局というのは、結局、周り回ってみんなつながっていたんです。
 なんか、徳島のアマチュア無線界の陰部に鼻先をつっこんだような気持ちになり
ました。

 やはり、いちばん”めんどい”のは人間ですね。HI


                                             1997.03.10  記
 

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最終更新日 1997.03.12