電子申請





 また再免許の時期がやってきました。前回の再免許の時は様式の大幅な変更があって
変更部分の理解に始まって、添付する図面の再確認等苦労しました。そんなことを思い
出して、ああまたやっかいな作業が待っているなと思っていたのですが、総務省の電波
利用ホームページを何気なくみていると、免許の各種申請の電子化の記事に目が止まっ
たのです。これまでの紙媒体での申請に変わって、申請に関する入力フォームに従って、
必要事項を入力して送信すれば、いままで煩雑だった申請作業が簡略化されるというも
のでした。これをみて、ずいぶんと便利な時代になったなと思いました。それで、アマ
チュア無線に関するところを見てみると、変更申請等は、TSSを経由してフロッピー
申請をするようになっているようでした。3級免許を取得したこともあり、免許記載事
項(許容出力や周波数帯)も含めて、再免許申請をと考えたのですが、総務省電波利用
電子申請届け出システムLITEというホームページも発見し、アマチュア局は特に簡略化
した電子申請が可能であること、本年4月から、電子申請については手数料が割安にな
っていること、また変更申請と再免許申請が同時に行えないことから、手続き的に簡単
な再免許の電子申請にチャレンジすることにしました。
 まず最初に電子申請届け出システムLITEにアクセスし、必要事項を入力し、IDとパ
スワードの取得手続きをします。すると、数日後にIDとパスワードが書面で送られて
きました。これをもとにシステムLITEに再アクセス、前回の再免許申請時の控えの書類
を見ながら、必要事項を入力フォームに入力し、最後に確認画面をチェックして、間違
いがなければ送信をクリック、納付番号を手控えするという実に簡単なものだったんで
すが、ひとつだけ問題がありました。手数料の納付も電子納付になっていたのです。つ
まり、インターネットバンキングでの納付か、銀行のATMでの納付に限られているん
です。銀行に行くのは別におっくうではないのでさっそくATMへ行ったんですが、な
んと私が口座を作っている銀行は、ATMから国庫関係の納付ができないことに気づい
たんです。となればインターネットバンキングしかないのですが、悲しいかな、私の口
座はインターネットバンキングの手続きをしていなかったんです。さっそく銀行のホー
ムページにアクセスして資料請求の手続きをしました。その後2日ほどしてインターネ
ットバンキングの案内の資料が送られてきたので即座に手続きをしたのですが、書類の
不備等から結局ネットバンキングができるようになるまで2週間程度かかってしまいま
した。その手続きをしているさなか、四国総合電気通信局から再免許申請の手続きの手
数料を早く支払え、という催促の電話がかかってきたりしまして、以前の公務所関係の
手続きとは全く違うスピード感を感じたわけです。
 インターネットバンキングの手続きが完了して、カードが手元に送られてきたので、
さっそく電子納付を済ませた訳なんですが、新しい免許の送付で忘れていたことがあり
ました。それは、新免許返送用の封筒を総合電気通信局に遅滞なく送付するのですが、
これを忘れていて、電子納付後3日ほどしてから送付した訳なんですけど、前後して総
合電気通信局から免許が送られてきたのです。これには驚きました。必要な手続きが完
了してから動いてくれると思っていたものが、前倒しして免許を送ってくれていた訳な
んです。まあ封筒の中に書面が入ってまして、送付に必要な経費の80円切手を送って
くださいという内容だったのですが、先にこちらから返信用封筒を送っていたものだか
ら、また総合電気通信局から電話がかかってきまして、返信用封筒の到着を確認したが、
送料の過分(資料等の送付も想定して、返信用封筒に130円分の切手を貼っていた)
をどのようにしたらよいか、というものでした。総合電気通信局からの再返送してもら
うにも、50円切手を送ってもらうのに80円かかります。これは国庫の無駄と考え、
差分の50円は総合電気通信局に寄付した次第です。
 とまあ、順風満帆とはいきませんでしたが、なんとか再免許の電子申請は完了です。
思うに、手続きそのものは送信機系統図等を準備する必要もなく、申請書類を書く手
間も省けるので、ものすごく簡単だということです。
 再免許が迫っている方には、ぜひ電子申請をおすすめします。

                                                            2008.06.18  記

2013.04.11 追記

 またまた免許更新の時期がやってきました。とは言っても、前回苦労しているぶんだ
け、今回は楽でした。電波利用届出申請システムLiteにアクセスして、再申請に登録し
て、ネットパンキングで手数料を支払い、後は待つだけです。今回は遅滞なく返信用の
封筒を総合通信局に送りましたので、登録からわずか5日で手元に新免許が届きました。
 総務省の仕事のスピード感は本物ですね。ホント手続きが楽で簡単になりました。
 

前の画面に戻る


最終更新日 2013.04.11