第3級アマチュア無線技士





 無線運用から遠のいてからどんだけ時間がたったんだろか。
 下がり続けるアクティビティをどなんぞせんならん思て、あれこれ思案しよりまし
た。
 生活環境が変化して、以前みたいな山岳運用はせんよーんなりました。やゆうて、
常置場所からの運用やは電波障害の関係や、コマーシャルの関係から年に数度っちゅ
う頻度ですわ。どなんぞせな思て、何ぞないかいなとネットをくまなく探索しよった
ら、規制緩和のニュースに目ぇが止まったんじゃ。なんと平成17年の10月からア
マチュア無線の試験制度に変更があって、3級免許からモールス電信術の実技試験が
ないよんなっとうことに気づいたんです。
 上級免許取得については開局当初からの懸案事項やった。ほなけどやっぱり実技試
験がネックんなって足踏みする状態が10年近ぉも続いとったんでした。ほなけど実
技がのうなってペーパーテストだけやゆうたら善は急げです。中途半端やった欧文モ
ールスを約1週間で完璧に覚えて、ほんで国家試験の案内をネットで調べよるうち、
受験環境もだいぶ変化しとることも知りました。まず、わいが住んどう徳島では年1
回あった試験がなしんなっとることです。となったら受験は大阪か松山しかないでぇ
な。あと、電子申請が可能んなっとったことじゃな。以前やったら松山まで申請書類
の請求をしてほれが届いてから改めて無線協会に書類を送付しよったもんが、自宅の
コンピュータ端末でOKじゃ。自宅外でしたことっちゅうたら、申請書類に添付する
写真撮影と、申請料の納付で郵便局ぃ行たくらいかいな。とにかく以前みとぉな煩雑
さはなくなっとりました。
 一連の申請手続きが終ったんが平成19年の12月上旬。試験日が翌年の平成20
年2月17日やったんで、ほれまでの間を試験勉強に充てました。勉強方法はもちろ
ん「完丸(完全丸暗記)」でよ。本屋に完丸を買いに行ったんやけんど、4級を取得
してから18年の歳月は否めんなあ。なんとまあ本の値段が2倍になっとったんでし
た。これにははっきりゆうてびっくりしたなあ。あと、勉強の道具っちゅうたら、ア
マチュア無線家が運営しよるホームページに3、4級用の試験問題のページがあった
んでこれも活用しました。そして、いざ本番です。
 高速バスで松山市内まで行って、日本無線協会が準備する試験会場に到着です。試
験開始の約1時間前に到着したんやけど、会場にはまだ誰もおりませんでした。ほう
こうするうちに何人かが次々に入場して、最終的に会場に来たんは25人位でした。
 無線人口の大幅な減少をひしひしと感じた次第です。
 さて、肝心の試験やけど、前もってわかっとったことやけど、2問が新問題で、あ
とはぜんぶ完丸に掲載されとった問題でした。一問だけ間違うてしまいましたが合格
を実感し、帰途についたんでした。ほんで1週間後の2月26日に無事合格通知が届
きました。従事者免許の取得申請の手続きをすませてから、新免許が手元に届いたん
が3月18日。晴れて3級従事者の仲間入りじゃ。
 今後の問題は、モールス電信術の受信技術を上げて、実際の運用ができるようにす
ることじゃな。ゆくゆくは実際に運用されよるレベルの1分間60文字程度の受信技
術を身につけたいんやけんど、まだまあ先は長いです。
 

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最終更新日 2008.03.18