「ベイ・フォワード」 〜 ハーレイジョエルオスメント

「ベイ・フォワード」 〜 ハーレイジョエルオスメント





 逆リンクを点検していて、「おやっ。」と思った語句。それが、題目のハーレイで
す。

 詳細はMSNで検索してもらうとして、その内容っていうのが、人から受けた恩を
全く別の他人にお返しする・・・。恩を受けた人は、また別の人へ、ということのよ
うです。世の中クソだという諦めの中に、わずかな可能性に期待し、また、そうでな
いと思うから、さらにまた努力する。
     
 なんでこんなことが映画になるのか不思議ですけど、というか、もともと私が住む
日本という国には、昔からある「共同体」、つまり助け合いの精神というものがあっ
たわけです。しかしながら、戦後、古き良き時代の”良き習慣”が消えつつあります
がね。残念ですけど。

 例を挙げると、現在も沖縄に息づく、「ゆいまーる」「もあい」。
 これは、日本の民俗に詳しい方なら誰でも知っていることですし、沖縄からみた大
和(すみません、この方がエリアを説明しやすいのです)にも、昭和30年頃まで残
っていたようです。
 それと、小さな親切運動なんてのも、それが形を変えたものだといえそうですが。
 ただ、問題なのが、こういう奉仕の精神は、もともと自発的にでてきていたものな
んですけど、最近は(といっても20年くらい前からですが)これが強制とか命令の
中から出てきていることとか、なにか報酬を期待して、となっていることになにか不
自然さを感じるのです。
 強制の中のボランティアは、もはや奉仕とはいえないのですが。

 私はことさらに映画を見ないので、こんな映画があること自体知らなかったし、こ
んな語句で検索されていたことも大変驚きですが、最近は、他人に良くしてもらった
とか、恩義を受けたとか、そんなことを経験することがないのかなと思ったりします。
 まあ、私は人に恩を受けて、その感激を純粋に文章をしたわけですが、少なくとも
ここではいい意味で検索などされていないことは明白であって、悪意を感じるのです
が・・・、ってそんな事を考える私の心も卑屈になってきているのかな。
 
 少し自己反省です。      

                                            2001.11.05  記
 

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最終更新日 2001.11.05