旅のお話その23





    しばらく歩いていったぁ、ドンドコドンドコと、太鼓が聞こえてきました。
    威勢のええかけ声とともに太鼓を打ちならっしょります。

    そう、エイサーです。

    でも、もう佳境に入っとるようで、終わりみたいやった。急いで、エイサーの会場へ行こう
   としたんやけど、柵越しに、「ありがとうございました。」と、演舞団の人が挨拶をしよる・
   ・・。残念。けどまてぇよ、「にふぇーでーびる。」とは言よらんなあ。

    おしいなあ、もうちょっと早う回っとったら見えたのに、と思たんやけど、Tさんの、「よ
   うけ見るよりも、一カ所をじっくり探求する方がいい」という言葉を思い出して、一頻り反省
   ですわ。

    ほのあと、黒糖の歴史のコーナー、ガラス工房等を見学しました。黒糖の見本もあったんや
   けど、和三盆との比較がされとって、思わんところでおらが村である徳島県産品の名をみてニ
   ヤリ。黒糖の試食も出来たんです。うまいなぁ〜。黒糖。けんど、値札を見て・・・・。
    買うのは今度にしよや(^^; 数字が一桁大きい・・・。

    他へ行って、早速お土産漁りです。

   ガラス工房で、一目見て気に入ったんがあったんで、琉球ガラスの置物(というか灰皿なん
  ですが)を買いました。



 
    しかしまあ、なんちゅうか、建物の外と中とでものすごく温度がちゃうんですよ。玉泉洞か
   らハブ資料館、植物園からつづく通路を抜けて、ガラス工芸の土産物屋と黒糖製造実演販売等々。
    出たり入ったりの連続で、その度に大汗をかいて、再び建物にはいったぁ、25℃くらいで
   すから、急激に汗が引いて、ごっつい寒うんなってまうんです。けっこうのども渇いたりして。
    途中、マンゴージュースを飲んだけんど、トロピカル系の飲み物っちゃ、見た目ほど濃い味
   ではないんやね。
    いや、見た目がねぇ、濃い山吹色だったんよ。マンゴージュースの色が。ほれで、どうも地
   元徳島の感覚では、「これ飲んだぁ、よけいにのどが渇くんとちゃうか。」やて考えたりした
   んやけど、邪推やったな。意に反してさっぱりしとりました。

    ふと時計を見ると、12時30分を過ぎていました。

     「もうぼちぼち駐車場にもどるで?」
     「ほうやな。Tさん、だいぶまたしとうしなぁ。」
     「まあ、あの人らは商売やけん、ほない気にしとれへんだろけど、まあ、昼飯の段取りが
     あるけん、いぬで。」

    駐車場に戻ったぁ、いち早く、わいやの姿を見つけたTさんが、車を回してくれました。

     「どうですか。よかったですか。」
     「ええ、よかったですよ。マンゴージュースも飲んだし。エイサーが、時間に間に合わな
     くて見られなかったんだけど・・・。玉泉洞もすごいね。」
     「そうですか。来て良かったですね。じゃあ、昼ご飯食べに行きましょうね。僕は、もう
     先に食べちゃったから、さっき言っていた、景色のいいレストランに行きましょうね。」

    わいやは、玉泉洞王国村からさらに南へと向こていきました。 

     

(続く)



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最終更新日 2001.3.2