NEC PC−LC700J54DR





 当時としては、中級から上のレベルに位置していた、シャープNM350でした。
 しかし、私自身パソコンの知識も経験もなく、私のない頭で、見た目のデザインや
オールインワンとしての機能、そして、CPUの速度をもとにして、妥当と思うもの
を選んだのですが、もっとも大事な項目の一つを忘れていました。

  それは、耐久性です。
   
 耐久性と言っても、単に筐体が堅牢なものとか、そういったことではありません。
 もちろん、それをないがしろにするわけではありませんが、どんどん進化するソフ
トウェアと、それを受け入れるハードウェア。バランスが悪くては、どうにもならな
い部分が存在します。
    
 そんなことを全く考えていませんでした。

 その結果、どうなったか。
 はげしく競争を続ける各ソフトウェアメーカーの製品をプリインストールし、それ
 を売りにするハードウェアメーカー。
 時代に遅れじと市販されるソフトを買ってインストールするものの、常に最新のハ
ードウェアで開発されるソフトを駆動するには、だんだんと無理が生じてきます。ど
こに無理が生じるかというと、ハードディスクの容量、そしてCPUの演算速度。
 ソフト全般にいえることですが、どうしてあんなに容量が肥大しているのか、よく
わからない部分です。プログラミングに無駄な部分があるのではないか、サブルーチ
ンの組み合わせに無駄なところがあるのではないか、等といった記事は昔からあるの
ですけど、それよりもチップの高性能化の方がてっとりばやいのでしょうか。

 大半のプログラムはビジュアルベーシックで書かれているのでしょうが、このプロ
グラム言語自身に問題があるような気がします。(Javaも同じですけど、ベーシ
ックは理解しやすい反面、動作が非常に遅いプログラムで有名なのは周知の通り)

 しかし、時流には逆らえないものです。

 当初、消え去ってしまうだろうと考えていたNECのNXシリーズですが、やっぱ
り老舗ですね。一時は国内シェアの80パーセントを誇っていた意地でしょうか、魅
力的な商品をどんどん出していますね。で、2000年10月に買ってしまったのが
これです。

 やっぱりより早いCPUを持つパソコンはいいですね。動作が速くて気持ちがいい。
 ただ、メモリーは、128メガでもきつい状態になりつつあります。当然増設して
256メガにしているんですが、それでも重いソフトを駆動すると、動作が不安定に
なったりします。それに、どうしてあんなにリソースを食うのかよくわかりません。
 おまけソフトが非表示のままで常駐しているのが原因のようですが、常駐を解除す
ると、とたんに動作が不安定になったりします。たんにOSだけの問題だけでもない
ような気がしますが。これは、ちょっと考えてほしい部分ですね。

                               2001.6.24 記

2005.4.5 追記

 で、使っているうちにトラブルが…。なかなか順風満帆とはいかないんだよね。
 半年ほどすると、冷却ファンから異音がではじめました。すぐに修理に出したいと
ころですが、ハードディスクの中には個人情報がぎっしり。サービスに出せない事情
が有りました。それで、とった方法は、ベアリングに潤滑剤をさしてなだめすかして
使う方法でした。一度潤滑剤をさせば3ヶ月ぐらいはもったかな。でも、その方法に
も限界があって、ベアリングが摩耗してしまうとともにファンの回転も相当低くなっ
てしまい、購入3年後、完全に息の根を止めました。
 しかたなくサービスに電話をして、出張修理をしてもらったんですけど、サービス
マンの方がまだ新人の方でして、ファンの取り替えなんて5分で終了するのに、この
人ずいぶん不器用で、基盤の抵抗を壊してくれて、結局サービスに預けることに。
 でも、大阪の支社にパーツがあるとのことで、次の日には直ったんですけどね。
 もちろんサービスに預けている間はハードディスクは取り外しましたが。
 そうそう、ハードディスクも2回載せ替えました。
 最初の分が20ギガ、で1年半ほど使っている内に寿命が来て、クラッシュの前に
ゴーストでバックアップを取ってから40ギガに。それからまた1年半ほどして、手
狭になったハードディスク(ソフトをいろいろインストールしたのと、データが蓄積
してきたことかな)を60ギガに換装しました。
 あと、レジストリをいじって、動作速度の向上を図ったりしています。
 OSは、もともとはWIN MEだったんですが、現在はXPプロフェッショナルSP2を 
インストールしています。XP PROもいろいろトラブルがありますね。Windows Update
ができなかったり、Internetexplorer6.0で保護されたページが一部見えなかったり。
 まあOSの問題は、マイクロソフトのサイトから技術情報を見ていろいろやってます
が結果はいまひとつですが。おもしろいのが、自作のパソコンもOSは同じなのに、保
護されたページがちゃんと見えていること。何かの内部コマンドが引っかかっている
のには違いないんですが…。
 ブラウザーに関してはnetscape7.1が再浮上です。やっぱりこれかな。(^^)
 ネスケは1.0から使っていますが、安定して使えます。メーラーはずっとこれを
使っています。
    
 さて、このLC700J、どこまで使えるかな。

         
2008.5.30 追記

 以前から問題ではあったのですが、重篤な事態ではなかったために先延ばしにして
あったことがあります。それは、CDトレイの不調です。LC700を使い始めてから3
年目ぐらいから徐々に現れ始めたんですが、使っていると勝手にCDトレイが開いてし
まうんです。そもそも遊び半分でジョークソフトをインストール(CDトレイが勝手に
開いてしまうというやつ)して、ベース仲間をびっくりさせていたんですが、ソフト
をアンインストールしても、勝手にトレイが開くという状態が消えなくなってしまっ
たんです。最初のうちは数時間に1回程度の頻度だったものが、最後には数分に1回、
いやトレイそのものが閉まらない事態に発展しました。もちろんCD-Rの読み書きもで
きません。しかたなく、GL20FSUJ2を修理に出したときに、一緒に修理することにしま
した。保証が切れていたので実費で35000円程度かかりましたが、とりあえず不
調は解消です。
 あと、WINDOWS UPDATEができないというトラブルも、ひょんなことから解決しまし
た。ネットでいろいろと検索していると、興味深い記述があったんです。それは、定
期的なWINDOWS UPDATEはシステム権限でしているが、実際のUPDATEはユーザー権限で
行われているということであって、ダウンロードのトラブルがあった場合、その原因
の一因として、WINDOWS UPDATE関連のホルダー内のファイルに問題があって、要因と
して、ユーザーが原因と思われる一部暗号化されたファイルがある場合があるという
こと。そのホルダーがwindows\system32内のCatRootということだそうです。これはも
しや、と思ってチェックしてみたら、本当に一つだけ暗号化されているファイルがあ
りました。さっそくこの暗号化を解除してWINDOWS UPDATEしてみると、あれだけ失敗
していたものがなにごともなくすべて成功です。ただ、これについては思い出したこ
とがあります。過去のかすかな記憶にありますが、数年前、まだXP sp1も出ていなか
ったころ(MEの時代だったかな、はっきりしません)のことと思いますが、WINDOWS 
UPDATEがメジャーになりつつあったとき、アップデートするとかなりの頻度でトラブ
ルが発生して、とにかく不評だったんです。そのころは手動アップデートが選べなか
ったはずで、このアップデートを止める裏技として、先のCatRootのファイルを一部暗
号化するというのをネットのどこかで見た記憶があるんです。その後、OSのバージョン
アップやWINDOWS UPDATEが安定化したこと、アップデートも手動、自動が選べるよう
になったにもかかわらず、かつて一部暗号化したファイルのことをすっかり忘れてい
た、ということです。もっともこの裏技も完全ではなくて、普通にアップデートでき
る修正プログラムがあったことも、自分自身が混乱を来す原因になっていたようです。
 とりあえず完全復活したんですが、老兵になったLC700、CPUクロックの遅さ
はどうしようもありません。かつては俊足と感じていたんですがねえ。これも時代の
流れでしょうか。 

         
2008.9.29 追記

 修理したのもつかの間、今度はLCDの故障です。
 1週間ほど前、なんだか焦げ臭い臭いがしてきました。寿命が来て中身だけ入れ替
えた外付けHDDがかなり熱を持っていたので、来るものが来たか、火事にならない
よう気をつけなければならないなと思っていました。その次の日、外付けHDDを点
検して何気なくLC700に目をやると、モニターが真っ暗です。そのとき、瞬時に
して何が起こっていたのかわかりました。そうです。バックライトが切れてしまった
のです。そこで、うっすらと見えるモニター画面を確認してシステムが生きているこ
とを確認してからモニタースイッチの切り替えをしたり、システムの再起動を試みた
りしてみましたが、復帰はしませんでした。どうやらバックライトが完全に死んでい
るようでした。すぐさまNECに修理依頼をして、先ほど修理から戻ってきましたが、
目が飛び出るような修理代金でした。でも、LCDが新品になって驚いたことがあり
ます。それは輝度の違いです。新品時はこれほどまでにモニターは明るかったのかと
再認識した次第です。輝度を最低にしていますが、それでもまぶしいくらいの明るさ
です。ただ、サービスからの指摘事項で、LC700の最低性能保有部品の保存期間
を過ぎているとのことでした。思えば購入後8年が経過していたのです。たまたまパ
ーツがあったようで修理が完了しましたが、実質これがLC700の最後の修理とな
りそうです。
 次回壊れたときは、本当に廃棄の時かもしれません。  


2010.8.30  追記

 HDDがクラッシュしました。1年くらい前からなにかHDDの読み込みのリトラ
イが増えてきて、とても動作が遅くなってきていたんです。データは待避させていま
したし、システムのバックアップもとっていましたし、別に慌てることもなくたまに
起動させたり、メインPCのメンテ中のバックアップツールに使ったりしていました。
 それで、このあいだ、起動させたままモニター閉じて一週間くらいほっておいてい
たんです。それで一週間ぶりにモニター開けたら、ブルースクリーンになっている。
 ありゃー、システムがクラッシュしたかと思って再起動させたんですが、システム
が起動しなくて、pre bootなんたらかんたら出て、MBAなんとかDHCP
ナニナニと出て起動失敗して、DOS画面みたいな感じになって文字化けが出てとまって
います。まあ、このときに何が起きたかすぐにわかったんですけどね。そう、HDD
のクラッシュです。まあけど、想定内の出来事ではありましたけどね。HDDは何回
か載せ替えていましたが、最後の載せ替えが6年前なんです。アクセスがやたら重た
くなっていましたし、耐用年数は過ぎているし、いずれ壊れるだろうなとは思ってい
た訳です。で、想像通りのことが起きた。 
 もうそろそろ潮時ですし、いっそのことLC700捨ててもいいんですけど、前と
違ってHDDもとても安くなってきているし、300Gクラスが一万円以下で買える
し、しょうこりもなくHDD320Gを買ってきました。 
 今、HDD載せ替えて、過去のシステムをリストアしているところです。8年前に
ゴーストでとったバックアップを引っ張り出してきて、再構築途中です。まあこんな
ことしているのも、実はとある暗号化ZIPのパスワードファイルを間違って消して
しまって、それを探すためでもあるんですけど。けどここで思うことが一つ。システ
ムって、パソコンを始めてある程度の年数がたったら一定のスタイルに落ち着いてき
て、それ以降はほとんど変化がなくなると言うこと。バックアップはまめにとったほ
うがいいけど、それはデータの話であって、システムに関しては、何回かバックアッ
プとっておいたら、あとはあんまり必要ないですね。 
 さて、システム再構築完了まであと1時間くらいです。まあしこしこがんばって、
なくしたファイルも探してみます。
 で、交換したHDDが完全に死んだのかどうか、別のノートにUSB接続して調べ
てみることにしました。結果、完全には死んでいなくて、とりあえずHDDとして認
識してファイルの中身も全部見えました。けどなあ、なんかアクセスが遅いんよね。
 やっぱり死にかけているのには違いないようです。さて、このHDD、どうします
かね。

        







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最終更新日 2010.08.30